細胞培養食品の安定生産へ大きな一歩 浜野製作所と共同開発した実証用リアクター「プロダクトリアクター」を稼働開始
〜農林水産省SBIR事業の支援を受けて、細胞培養食品の月産10kg生産にむけ基盤整備〜

研究開発

細胞培養技術の社会実装を目指すインテグリカルチャー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下「当社」)は株式会社浜野製作所と細胞培養食品の生産実証用装置「プロダクトリアクター」を開発し、当社生産拠点(神奈川県藤沢市)に導入したことをお知らせします。

本装置は、農林水産省の中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業)の支援を受けて開発されたもので、細胞培養食品の月産10kgの安定生産体制の構築を目的として導入しました。今回の導入により、細胞培養食品の量産化に弾みになると同時に、当社が目指す持続可能な食料生産システムの構築が大きく前進します。

開発の経緯

当社は、世界の人口増加や環境問題に対応するため、持続可能なタンパク源として細胞培養食品を開発しています。誰もが安全で美味しい食材を自由に作れる世界を目指し、その鍵となる安定した大規模生産技術の確立を進めています。

2021年からは、試作品開発で実績のある浜野製作所と提携し、量産化を見据えた独自技術(特許出願中)のリアクターを開発しました。このリアクターは、従来法より培地の酸素濃度を維持しつつ、高密度な細胞培養が可能な「stirring packed-bed方式」を採用しており、接着性細胞の大量生産に適しています。

共同開発したリアクターによって、細胞増殖と細胞培養食品ペーストの生産に成功しました。2025年2月には味や風味の確認を行い、細胞培養食品の製品化に向けた官能評価を実施しました。

(上)リアクター方式ごとの培地中酸素濃度の比較。stirring packed-bed方式では従来法と比較し、培養期間において高いレベルでの培地中酸素濃度の維持が可能。
(下)stirring packed-bed方式で培養したところ、細胞培養食品に含まれる細胞密度の増加が認められた。

今後はこの「プロダクトリアクター」を本格的に導入し、細胞培養食品の栄養分析および安全性確認試験やメニュー開発を加速させていきます。

【本件に関するお問い合わせ先】

インテグリカルチャー株式会社 広報担当
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