インテグリカルチャー代表がシンギュラリティ大学主催グローバルインパクトチャレンジ優勝

インテグリカルチャー代表がシンギュラリティ大学主催グローバルインパクトチャレンジ優勝
2017年2月28日

細胞培養による農業を推進するインテグリカルチャー株式会社代表取締役の羽生雄毅が、このたびシンギュラリティ大学が主催するグローバル・インパクト・チャレンジ(GIC)で優勝致しました。

当社では今回の受賞を契機に、原材料コストの大半を成す培養液の低価格化と、細胞培養の大規模化技術開発をさらに加速し、細胞農業及び医療分野での事業拡大に努めてまいります。

詳細は下記をご覧ください。

インテグリカルチャー代表が
シンギュラリティ大学主催グローバルインパクトチャレンジ優勝

インテグリカルチャー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:羽生雄毅、以下、「当社」という。)代表取締役の羽生雄毅が、このたび2月25日に行われたシンギュラリティ大学が主催するグローバル・インパクト・チャレンジ(GIC)で優勝致しました。

貧困や環境問題といった人類にとって困難な課題に対し、最先端技術を用いたソリューションを募集した本大会において、細胞培養によって食肉を生産することで、食肉生産による環境負荷と公衆衛生上のリスクを除去し、持続可能な食肉供給手段を提供する弊社の技術と事業ビジョンが評価されました。

優勝賞品として、シンギュラリティ大学が毎年シリコンバレーにて夏場に開催する「グローバル・ソリューション・プログラム(通称「GSP」)」に日本人として初めて参加することが決定致しました。
当社では今回の受賞を契機に、原材料コストの大半を成す培養液の低価格化と、細胞培養の大規模化技術開発をさらに加速し、細胞農業及び医療分野での事業拡大に努めてまいります。

1.シンギュラリティ大学について

科学技術の発展・進化が加速し発散するポイント「シンギュラリティ」という概念を世に知らしめたことで著名な天才発明家レイ・カーツワイル氏。カーツワイル氏がシリコンバレーに設立した教育プログラムであり世界先端技術の研究開発と世界最高レベルの起業家教育を行っているのがシンギュラリティ大学です。

シンギュラリティ大学は「貧困や環境問題といった、全世界10億人レベルに影響を与える大きな社会的課題に挑戦する」というビジョンを持っています。シリコンバレーが夏場に開催するグローバル・ソリューション・プログラム(通称「GSP」)は6千倍を超える倍率を誇り、世界中の最も優秀な頭脳を集めています。

2.グローバル・インパクト・チャレンジについて

また、シンギュラリティ大学はプログラム内への多様性を確保する観点から、世界各国でグローバル・インパクト・チャレンジ(通称「GIC」)と呼ばれる最先端技術を用いたソリューションアイデアのコンテストを行っており、今回、このシンギュラリティ大学のビジョンに共感したソニーの協力の下、2月25日に日本で初めて開催されました。

シンギュラリティ大学の研究所所長のパスカル氏、ソニーCSL研究所社長の北野氏、人間に酷似したアンドロイドの開発で著名な大阪大学の石黒教授をゲストとして迎えた本大会では、各参加者が貧困や環境問題といった人類にとって困難な課題に対して、最先端技術を用いたソリューションを提案し、当社代表取締役羽生が優勝しました。

細胞培養によって食肉を生産することで、食肉生産による環境負荷と公衆衛生上のリスクを除去し、持続可能な食肉供給手段を提供する弊社の技術と事業ビジョンが高く評価され、シリコンバレーが夏場に開催するグローバル・ソリューション・プログラムへの参加が決定致しました。

3.当社の開発実績

当社は、細胞培養によって生産する食肉「純肉」を消費者の手の届く価格帯で提供することで、食肉生産による環境負荷と公衆衛生上のリスクを除去し、世界中で高まる食肉需要に対して持続可能な供給手段を提供することを目指しています。
ビジョンの実現に向けて、当社では原材料コストの大半を成す培養液の低価格化と、細胞培養の大規模化技術を開発しています。
従来の細胞培養方法で純肉を生産するには100gで数百万円のコストがかかりました。そこで当社では、動物由来成分フリーで低価格な培養液と、この培養液をフロープロセスにより大規模に運用可能な培養システムを試作し、純肉の製造コストを4万円程度に下げる技術を開発しました。

4.今後の事業化計画

当社が開発する動物由来成分を含まない低価格培養液、およびこの培養液を大規模に運用可能な培養技術は、純肉を低価格で量産できることを最大の特徴としています。
これまでに多くの研究機関や事業者などにヒアリング調査をしてきた結果、純肉生産の最大の課題が生産システムの大規模化と原材料の低価格化にあることを突き止め、独自の低価格培養液と大規模化可能な還流培養技術(特許取得済み)の開発に努めてまいりました。
今後は、価格低減と生産システムの大規模化を段階的に実現し、医療分野での活用、2018年中の培養フォアグラの試作、そして2021年の市場投入を目指します。
2025年には現行の一般食肉との価格等価を実現し、増加を続ける世界の食肉需要に対して持続可能な供給手段を実現し、世界における食の安全の確保に貢献してまいります。

■インテグリカルチャー株式会社概要

本社:東京都文京区
代表取締役:羽生雄毅
HP:https://www.integriculture.co

■グローバル・インパクト・チャレンジ受賞イベント概要

URL: http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/singularityuJapanGIC/
日時: 2017年2月25日
登壇者: 北野宏明| ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長
石黒 浩| 大阪大学 特別教授
Pascal.Finette| Singularity University, VP Start up Solution

■シンギュラリティ大学とは

脳科学者で発明家のレイ・カーツワイル氏と、10億円を超える懸賞金で宇宙開発などを行うことで有名なXプライズ財団のCEOであるピーター・ディアマンティス氏が発起人となり設立された公益企業(ベネフィット・コーポレーション)です。シリコンバレーで突き抜けた未来志向の教育・研究プログラムの提供に加え、プログラムから派生するベンチャー企業をインキュベートする機能も有します。
URL: https://su.org/

■グローバルインパクトチャレンジとは

シンギュラリティ大学が主催するコンテスト。貧困や環境問題といったグローバルな社会課題に対するソリューションアイデアを募集します。2010年から開催され、これまでにアメリカ、南米、ヨーロッパ、アジア 全世界38か国で実施。Winnerには年1回シンギュラリティ大学で開催される、社会課題のソリューションをテーマとした約10週間の短期集中起業カリキュラムへの参加権が与えられます。

【お問い合わせ先】

インテグリカルチャー株式会社(担当:羽生)
E-mail: info@integriculture.jp